基本のビーズステッチの1つ、ペヨーテステッチ。偶数目と奇数目でちょっと編み方が違います。
ビギナーさんは、簡単な偶数目からはじめましょう。
デリカ(アイコ)ビーズ推奨
ペヨーテステッチというのは、ビーズステッチの基本的なステッチの1つで、ビーズをレンガ状に編むものです。
ビーズであれば、どんなビーズでも使えます。
たとえばこれも、ペヨーテで作ったものです。両端は丸小、中央部は4mmFPを使ってます。
が、練習用なら、持っていれば/買ってもかまわないならシリンダービーズ、つまりデリカビーズ(アイコビーズ)を使うのがおすすめです。
なぜかというと、これらはサイズと形が非常に均質だからです。
デリカビーズはMIYUKI製、アイコビーズはTOHO製のシリンダービーズの名称です。
知名度が高く安価に入手しやすいのはデリカビーズですが、アイコのほうが質がいいと愛用している人も多いようです。
これは丸小ビーズで編んだものですが、上の、デリカで編んだものより形がいびつで、かつ、4段めぐらいまではめちゃくちゃ編みにくいです。
チュートリアル動画ではよく丸大を使ったりしていますが、あれは大きいほうが見やすくて動画がとりやすいからです。
丸大使ってつるつるのナイロン糸なんかでペヨーテ編もうとしたら、とくに初心者はビーズがなかなかきちんと並ばなくてワカンネーヨヽ(`Д´)ノになりそうな気がします。
なので、とくに練習用には、デリカ(アイコ)を使うのをおすすめします。できればですが、2色以上。複数色あると、とてもわかりやすいのでおすすめです。ついでに、2色以上持ってると、あとでちょこっとやりたくなった時にシェイプドステッチがより楽しく作れます。
ペヨーテステッチの編み方
というわけで、編みましょう。
ビーズ用針と糸を用意します。ビーズ針は、10号で大丈夫。何度も編み戻す場合は12ぐらいが楽ですが、針穴に糸をとおすのがたいへんなので最初のうちは10を使いましょう。
糸は、ふつうのビーズステッチ用糸ならなんでも大丈夫です。
MIYUKIのビーズステッチ糸とかSonoとかOne-Gとか。NymoでもOKですが、最近Nymoはキットにはついてきますが店頭では売ってないことが多いので、手に入りやすいMIYUKIかOneGあたりが入門にはおすすめです。
丸小や丸大を使う場合は、fireline/wildfireの釣り糸系のほうが編みやすいかもしれません。
1&2段め
糸にストッパービーズをつけて、ビーズを偶数個とおします。
ペヨーテでちょっと混乱するところなんですが、これが1段目と2段めです。
色を複数持っていて、特定の編みたい模様があるわけではない場合は、2か4か、多くても6ぐらいで色を変えるとわかりやすいです。
3段め
ビーズを1つ針に通して、端から2つめのビーズを拾い(ビーズに針を通し)ます。
偶数個ずつ色替えをしている場合は、わかりやすくなるので、今から自分が針を入れようとしているビーズと同じ色を通すのがおすすめです。
糸を割らないように(糸に針をさしてしまわないように)端から2つめを拾ったら、すすすすっと引っ張って引き締めましょう。
今とおしたビーズと、1&2段めの最後の2つのビーズでT字型ができます。
ビーズが横を向いたりしていて並んでない場合は、こうなるようにビーズの向きを調節して糸を引き締めましょう。
どんなに引っ張っても調節してもビーズがちゃんとこの形にならない場合は、糸を割ってしまってる可能性が高いです。よーく糸を見て、どっかで糸が糸を貫通してたら針を糸から抜いてそうっとほどいてやりなおしましょう。
そして、この形になるとちょっとわかりやすくなりますが(この先ビーズが増えるとまたわかりにくくなるんですが)、この3つのビーズが、半分ずつ重なって3段に積み重なっているのがわかるでしょうか。
最後のビーズが一番下。
最後から2番めのビーズが2段め。
いま追加したビーズが3段め。
つまり、今3段めを編んでるわけです。
最初のビーズがちゃんとおさまったら、次のビーズをとおして、糸の出ているビーズから1つ飛ばしたビーズ(最初にとおしたうちの端から4つめ)を拾います。
これを、またすすすすっと引き締めると、次のところにもTというか十字ができます。
糸を左右にぎゅっと引っ張ると引き締めやすいです。
以下、同じように1つおきにビーズを(つまり2段めのビーズを)拾っていって、
3段目の完成。
ここまでくると2つ並んでるやつがめだつので2段に見えますが、間のへこんだところが1段あるので!全部で3段です。
4段め以降
ここまでくると、ペヨーテはほぼ勝ったも同然です。
4段めに追加したビーズが、じつは上になったり下になったりしてるので、編み図がある場合はもう1段編まないと安定はしませんが、同色あるいはこういうストライプを作ってる場合はここまできたら勝ち。
3段めが終わると、ビーズが半分ずつズレて並んで、でこぼこになってます。
この、へこんでるところにビーズを追加していきます。
(わかりやすくするために左右ひっくりかえしました)
端に入るビーズをとおして、最初のでっぱりを拾います。
糸を引き締めて、次のビーズをとおして、次のでっぱりを拾います。
以下同文で、
端までいったら、また最初のでっぱりから拾っていきます。
好みの段数になる(練習ならもう納得できたと思う)まで続けましょう。
補足:持ち方
上の画像にもありますが、ビーズ編みをする時は、けっこうひんぱんに編みかけの作品をひっくり返します。
だいたいのひとは利き手で針を持つと思います。右か左か、どっちかは通しにくいです。
なので、通しやすい向きになるように一段ごとに向きを変えて編むのがわりと一般的です。
もしくはタテにするのもあり(・x・)
私はこう持って編むことが多いです。下から上へ針を入れます。
Happy Beading(・∀・)
ペヨーテはビーズステッチの基本の1つです。
とくにシリンダービーズを使ったペヨーテはとてもしなやかな美しい平紐になります。
シェイプドステッチでも多用しますし、「デリカビーズで作る!かわいいストラップ!」なんてキットがあったら98%ペヨーテです。
最近ではビーズクロッシェによく似た仕上がりになるPeytwistなんかもありますね。
出番の多いステッチなので、仲よくなっておくととても役に立ちます。
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よいビーズライフを(・∀・)