もう二度とピン曲げに泣かない!最強のツール登場

ピン曲げ。

この言葉に遠い目になる人も多いのではないでしょうか。

ピンワークはとにかく慣れと言われますが。
そうそう慣れません。

慣れということはよほど体が覚え込むまで反復するか、常時継続していないとなかなかスキルを保持できないということです。

たとえば1000本ぐらい一気に丸めを練習してその時はパーフェクトな丸めができるようになったとしても、そのあとぜんぜんピンをいじらなければまたおぼつかない手つきに戻ってしまうかもしれません。

完全にコツをマスターしてる人はいいとして、なかなか達人になれない人はどうすればいいのか。

答え:道具を使いましょう(・∀・)

なぜ、ピンは曲げられないのか

これらは、私がこれがいいあれがいいと本や動画、ブログ記事などで見かけては買って、試して、ことごとくうまく使えなかったものたちです(・x・)

一番下(左)が片丸ヤットコ。片方が平らで片方が丸いヤットコです。

真ん中のはベイルメイキングプライヤーといいまして、左右がそれぞれ違う太さの円筒になってます。ここにぐるっとピンを巻き付ければいつでも同じサイズの円が作れるというスグレモノ。これは太さ2種類だけですが、左右各3種類ぐらい太さの違う段々の円筒になってるタイプとかもあったりします。ピン曲げというよりはむしろワイヤーワークに使われることが多いようです。

そして右端はその名もずばり、ピン曲げヤットコです。片側が丸ヤットコ、もう片側は片丸とはちがって丸ヤットコ部分をくるみこむトンネルのような形状をしていて、ピンを丸めるのを補助してくれます。

じつは、この3種類のヤットコも、そんなに使えない!というほどダメなものではありません。

左が片丸ヤットコ、真ん中がピン曲げヤットコ、右端がベイルメイキングプライヤーでそれぞれまるめたピンです。

きれいでしょ(>ω<)

片丸がちょっと安定してない感じですが、とくに右2つはなかなか美しく丸められました。

ただし。

イケメンに限る

ではなくて。

ピンだけを、フリーな状態で丸めるのであれば、という条件がつきます。

ピンにビーズやモチーフをとおして、すき間ができないようにきっちりピンの端が一周してぴたっと閉じた円になるように、曲げ

ようとすると、

てきめんにこんなことになります。これはベイルメイキングプライヤーで曲げたものですが、同じ道具を使って曲げたとは思えないできあがりのひどさです。

一般に、ピンを曲げる時はピンをモチーフのきわのところで90度に曲げて、7mm残してカットして丸めるとよい、と言われます。

だいたい7mmぐらいが一般的な市販品のピンの丸いとこの円周の長さなので、その長さのピンを丸めれば9ピンなら反対側とほぼ揃った大きさにできるわけですね。

7mmはかって切って丸めた結果が、↑ですよ奥さん(・x・)

そう。

ぴったり必要な長さに切れない問題。

ピン丸めは、ただ丸めるだけではなく。

ピンの途中から、ぐるっと丸めるのにちょうどぴったりの長さでカットした上で丸めなくてはならない。

そしてそれができない(・x・)

長すぎればピン部分がぜんまいみたいになるし、短ければわっかが閉じないし。

あと、きれいに首のところで折れた輪にも、なかなかできません。

まるというよりは9の字みたいになっちゃいます。9ピンはそういう語源ですけれど、ちゃんとまるがまるになってないと、素人くさいです。
それで首のところをむりやりペンチで起こすと今度はわっかがだらーんと開いちゃって閉じなくなるという(・x・)

ことほどさように、ピン丸めはぶきっちょの天敵なのです。

丸めながらペンチ本人が切ればいいじゃない

では、どうすればいいのか。

その答えが、今回紹介するワンステップルーパーです。

名前のとおり、1ステップでループ、つまりピンのわっかの部分を作ってくれるツールです。

ピンワークの基礎でよく作る、ビーズに9ピンを通して丸めて、それをつないでブレスレットを作る、というやつ。

これが、ぶっつけ本番で30分かからずに完成しました。

使い方はというと、

力をかけていない状態だと、こんな形をしてます。

これに、

ビーズを通したピンを、左側の金具ギリギリのところまで押し込んで、

グリップを握る。

と。

芯になるでっぱりが下がってきて、曲がり始めるとともに、じつはニッパーになってる右側のでっぱりより長い部分が

ばつん。

とカットされて、

さらに絞ると

切られた部分が押し込まれてきて丸まってくるので、

左側のでっぱりを利用して、ビーズをくっと外側へ曲げます。

そのままぎゅっと残りの部分を絞ると、

これだけで丸め終了(・∀・)

口のとこがちょっとだけあいた状態で終わるので、

わざわざ丸めたところをあけずに、次のピンの9のところなり留め具なりをとおして、それからヤットコ類でわっかを閉じて、完成。

もうね、めっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃ簡単です。

これも多少、角度とか握る時の力の入れ具合で歪んだりしずく型になったりしますし、まるとしての完成度は、たぶん上に出した道具のほうが高いと思います。

が、そのへんはそれこそ慣れと練習。

なんといっても。

ピンを自分で切らなくていい

必要な長さにヤットコ当人が勝手に切ってくれる

これが最強にして最高です。


4000円前後ですが、これを高いと思うか安いと思うかは意見が別れるとは思います。

私は、あのイライラと絶望感と徒労感から解放されるのであれば安いものだと思います。